民芸品

前回の羊とは逆の発想で作ってみました

胴体が鉄板で頭が木

こうなると鉄板の薄さが気になって迫力がなくなりがちなので雰囲気のある
部分を使ってみました

このほかにも色々動物は挑戦してみてなかなかうまくいかない

もっと沢山作って経験値を積まないと見えてこなそう


今回はオルネドフォイユさんの要望もあり動物にチャレンジしてみましたが
もっと沢山作って自分のものにしていきたいです

楽しいは楽しいです


ここで1つわかった事があって、木彫りの民芸とかフォークアートとか呼ばれるもの
特に動物系は極端に手の込んだことをせずに直線を生かしながらできてるものが
多いということ

木を削っていてわかったことは、だんだんリアルを求めると
どうしても曲線は避けられなくて3D をきちんと再現するか、簡略化するかの
分かれ道が出てきます

例えば動物の脚

真っ直ぐな脚の動物はいないと思うのですが、そこをスッと真っ直ぐに削り出してみる

そうすると現実から少しずつ離れて行っていわゆるデフォルメされていきます

そのデフォルメの見せ方によって脚が2本だろうが4本だろうが成立する

最終的にバランスが良ければそれでいいとなる


そこが最大の楽しさであって、絵を描くことと同じ感覚かもしれません


でも絵と大きく違うことは、簡略化しない場合は労力と時間が重くのしかかります


そこで民芸になると量を作らないといけないので簡略化がとても重要になってくる

木彫りの熊はかなり現実よりなので大変な労力だと思います

ニポポ人形とかを思い浮かべていただければわかるのですが、直線の掘り出しで
成り立っている民芸品です


簡略化する事によって人に与えられる感動も薄れることも避けられない

そこを乗り越えるのがデザインであって、どれだけ愛着がわく形か

という事になると思うんです


全部自分の仮説ですよ


だからデザイナーって人がいて、その職業が成り立つのではと思っています

頭を使う人と身体を使ってモノを生み出す人


これを全部自分でやってるのが作家という職業で、
とても健全だと思うのですがどうでしょう?

強引なオチで申し訳ないですが、割と本気です