まやかし

とある道すがら、突如現れしスフィンクス

峠道の途中だから謎も深まる


さて、個展まであと僅か

最後まで売れ筋を補強するか、新しいモノに挑戦するか、、悩む

数は潤沢とは言わないけど程々にある

実際並べるとこんなもんか、、ってなると思うけどね

みんなが何を求めてるかも考えながら、自分の気持ちも大切にしたい


結局はみんなが欲しいと思ってくれる物を作るだけ

お迎えしたいわ〜って言われる物を、、


それを安定して生み出せる人が人気が出てくるんだろうし
いい作家と呼ばれるんだろう


昔はいい物なんて人それぞれ価値観が違うから基準なんてない
って考えだった

今も確かにそうなんだけど、いいものはちゃんといい

と言う考えが1番上にきた


いいものはいい


このくらいシンプルで真っ直ぐな考えは作り続けてる人はみんなたどり着く
考えな気がする

自分なんかはいい物作ろうと必死だけど全然到達できてない

という事は、頭の中で自分が思ういい物がちゃんとあるっていう事だ

一瞬いい物が出来たと思う時もあるけど、全部まやかしだと気づく


がっかりしてまた手を動かす



そうやって見えない地層を積み重ねて、自分の理想に近づいていく



でもものづくりって面白くて、初期衝動で作った稚拙な作品にしか
出せないオーラってのもある

技術も上がった後に見ると、何故だか羨ましい純粋さを纏っていて、、


ああ、いい物だなって



だから自分がいい物だと思い描いてる物自体まやかしなのかもしれない